病気をしない体づくりが人生を豊かに

メディカルアロマやヨガ、ピラティスなどの統合医療でセルフメディケーションを。
自分らしく健康に長生きできる社会へ

特定非営利活動法人 日本統合医学協会理事
谷口 順彦先生

日本では健康寿命と平均寿命の大きな差が課題とされています。厚生労働省の発表によると、生涯にかかる医療費は1人当たり約2566万円。年齢が上がるにつれ、その負担も大きくなっています。そのような中、生活習慣の改善が疾病予防に繋がることが周知されつつあり、国も推奨するセルフメディケーションは、まさにこの"未然予防"を目的として、医療費の削減効果も期待されています。長寿化が進む中で、私達は、日々をいかに健康に生きるか、どう有意義に過ごすかという主体的なあり方を問われているように感じます。検査数値が良ければ、症状が現れていなければ問題ないといった客観的な健康のあり方ではなく、心身共に元気に生涯を過ごすためには、自らの健康は自分で守ることを意識し、主観的な健康を手に入れることが大切なのではないでしょうか。誰もが生き生きとした「センテナリアン」を目指せるよう、アロマセラピーやヨガなどの統合医療の普及と共に、セルフメディケーションをサポートするプロの育成が今後さらに求められていくと考えています。