アロマセラピストの年齢事情 40代・50代でもアロマセラピストになるチャンスはある!?
40代・50代でもなれる?アロマセラピストの年齢事情
心身の不調を感じた時にアロマセラピーの施術を受けたことがある。旅行先のリゾートホテルでアロマトリートメントを体験したことがある。
その時に感じた癒しのひと時が忘れられなくて、アロマセラピストを職業にしたいと思った経験はありませんか?
植物の自然な香りに包まれて仕事ができるアロマセラピスト。お客様と直接触れ合う仕事は、感想や反応をダイレクトに知ることができるのでやりがいがあります。
しかし年齢を重ねてくると、新しいことにチャレンジするのは不安です。40代、50代になってもアロマセラピストになれるのでしょうか?今回はアロマセラピストの年齢事情について解説していきます。
アロマセラピストには年齢制限がある?40代・50代では就職できない?
アロマセラピストの求人広告などを見ていると、年齢制限を設けているサロンをよく見かけます。年齢制限を設ける理由としては、サロンのブランドイメージやコンセプト、立地、客層などがあげられます。
アロマセラピストはお客様と近い距離で接する職業。年齢が近いと打ち解けやすい、悩みを理解してもらえるなど、お客様の年齢層に近い施術者を求める傾向があります。
では、40代・50代ではアロマセラピストになるチャンスがないのでしょうか?
そんなことはありません。60代でも活躍されている方は大勢いらっしゃいますし、年齢不問のサロンもたくさんあります。
アロマセラピストとして施術するだけではなく、サロンの経経営やアロマセラピストを育成するなど、現役でバリバリ働いていらっしゃいますよ。
アロマセラピストとして働く方法は2つある
アロマセラピストは人の体に直接触れる職業。精油に関する知識はもちろんのこと、解剖学や病理学、心理学の基礎知識が必要です。その上でオイルトリートメントを行う手技(技術)について学ばなければなりません。
アロマセラピストとして活躍したい場合、未経験でサロンに就職して学びながらデビューする方法、スクール等に通って資格を取得し、就職・開業する2つの方法があります。
実践で学びながらアロマセラピストになる
アロマセラピストとして活躍するためには資格は不要。実際にサロンに就職してから研修を受け、実践で実力をつけていくという方針の職場もあります。
しかし、こういった働き方は20代・30代ぐらいまで。マイペースで学ぶことができないので、体力・気力がないとなかなか続きません。
また、サロンが教えるアロマセラピストの知識としては最低限。自分の知識や技術をレベルアップするために、働きながら平行してスクールに通い、学び直すという人が多いのも事実です。
アロマセラピストの資格を取得してから就職する
さまざまな協会でアロマセラピストの資格認定を行っています。主な団体は以下の通りです。
公益社団法人日本アロマ環境協会(AEAJ)
日本で発足した団体。美容やリラクゼーションを目的とするイギリス式のアロマセラピーを実践するセラピストを育成
国際アロマセラピスト連盟(IFA)
イギリスで発足した団体でヨーロッパ、アメリカ、アジアなどにも支部がある世界最大級の団体。美容やリラクゼーションを目的としたアロマセラピストを育成
特定非営利活動法人日本統合医学協会
精油が持つ心身に影響を与える力に注目し、統合医療の観点からアプーチするメディカルアロマセラピストを育成
それぞれカリキュラムは違いますが、プロのアロマセラピストを育成するための知識・技術を実践的に学ぶことができ、試験に合格すると認定(ディプロマ)を受けることができます。
名の通った協会の認定を持っていれば就職には断然有利。40代・50代・60代でもチャレンジし、認定を受けることで採用されるチャンスは広がります。
年齢や体力に応じたアロマセラピストとして働き方
実際にアロマセラピーサロンに勤めると意外に体力が必要だと感じるかもしれません。
施術するだけではなく、お店の清掃や片付けなどやることがたくさん!新型コロナウイルス感染予防策として、今まで以上に掃除や消毒の徹底が必要になっています。
アロマトリートメントの手技は、東洋式の強いもみほぐしではありません。しかし、全身をまんべんなく、心地よいリズムで触れるのは結構体力を使います。
体力勝負な一面もあるアロマセラピストですが、年齢や体力に応じた働き方もできることも事実。それでは年齢や体力に応じた働き方とはどのようなものでしょうか。
体力に自信があるならサロン勤務
アロマセラピーだけではなく、美容や整体などいろいろなメニューを行っているサロンは、来店するお客様もさまざま。大勢の方と接する機会がある大手サロンなどは、経験を積むのにぴったりです。
いろいろな技術を学ぶことでアロマセラピストとしての幅が広がり、コミュニケーション能力アップにもつながりますよ。
少しずつ経験を積みたいならスポットで勤務
いきなりフルタイム勤務は不安。という場合なら、週に2~3日などのスポット勤務から。小規模なサロンの場合、複数のセラピストが交代で勤務する場合がよくあります。
慣れてきたら勤務日を増やす、他のお店と掛け持ちするというセラピストも多いです。
体力に不安があるなら自宅開業も手
自宅の一室をサロンとして気軽に開業できるのもアロマセラピストの強み。ベッドを1台置いて周りを動けるスペースがあれば十分です。
体調が悪い時やお休みしたいときは予約を断ればいいので、自分のペースで仕事ができます。売上に波があっても固定費(光熱費や家賃など)がかからないので安心。
子育て中のママセラピストなどに人気のスタイルです。
年齢に関わらずアロマセラピストとして活躍する方法まとめ
40代・50代でアロマセラピーに興味を持った理由として、更年期の不調や家族の介護疲れを癒すのに役だったからという声をよく聞きます。
実際にアロマテラピーを学び、家族のケアや病院、介護施設のボランティアを続けていくうちに「アロマセラピスト」になりたいと考えている方もいらっしゃることでしょう。
40代・50代と年齢を重ねないとわからないことがたくさんあります。そんな経験を活かして、アロマセラピストとして活躍してはいかがでしょうか。
特に医療の現場では「薬」では治せない心身の不調を、自然療法と組み合わせて改善していけないかと考え、"統合医療"への注目が高まっています。
病院や介護施設などでアロマセラピーを取り入れるところも増えているので、メディカルアロマセラピーの知識を身につけておくことは強みになりますね。
年齢に関わらずアロマセラピストとして活躍したい!そんな方は、統合医療の知識やメディカルアロマテラピーをぜひ学んではいかがでしょうか。