オフィシャルブログ
・骨の形成
骨は常に新しく作られています。その仕組みをお話させて頂きます。
出典)雪印メグミルク
骨を新しく作り出す重要な役割を果たすのが、「骨芽(こつが)細胞」と「破骨(はこつ)細胞」という2つの細胞です。この2つの細胞がバランスよく働くことで、骨は健康に生まれ変わることができます。しかし、女性は特に閉経や運動不足、ダイエット等の影響で、年を重ねるにつれて破骨細胞の働きの方が活発になってしまいがちです。そのため、2つの細胞がバランスよく働くことが重要になります。
・高齢で発症しやすい骨の病気
歳を重ねるにつれて発症しやすい骨の病気を三つ挙げておきます。
骨粗しょう症:骨の密度が低下してもろくなり、骨折しやすくなる病気です。骨密度が低下する主な要因としては、主に女性ホルモンであるエストロゲンの欠乏、加齢、運 動不足などの生活習慣が考えられます。しりもちをついたり、転倒、くしゃみなどのちょっとした力が骨に加わったことがきっかけで圧迫骨折が生じるという事例も多々あります。
左側は密度が高い!右側は空洞が目立つなぁ
圧迫骨折とは、骨折の多くは外から内に向かった力によって損傷しますが、圧迫骨折は内側から外に向かって力が逃げていく際に受ける独特の骨の損傷です。
<予防法>
骨粗しょう症の予防には、バランスのよい食事と適度な運動が効果的です。食事では、牛乳などに多く含まれるカルシウムや魚に豊富に含まれるビタミンD、納豆や海藻などに含まれるビタミンK、そのほかリンやマグネシウムなどを積極的に取るとよいでしょう。喫煙や過度な飲酒は骨粗しょう症の危険因子となるため、控えた方が良いかもです。
そのほか適度な運動や日光浴を心がけるとよいでしょう。
椎間板ヘルニア:背骨を構成する骨(椎骨ついこつ)の間にある軟骨(椎間板)が変性して後ろに突出する病気です。"ヘルニア"とは「潰れる」という意味になりますので、「椎間板というクッション材が潰れる病気」ということになります。症状としては痛みやしびれがあります。
青色のものが椎間板だね!確かに飛び出て神経を圧迫してるね!
<予防法>
日頃からストレッチ等で体の柔軟性を高め、筋力トレーニングによって体幹の
筋肉を鍛えておくことです。体重が重すぎると背骨にかかる負担が増える為、
自分のベスト体重を保つことも大切です。
脊柱管狭窄症:背骨の中にある"脊柱管"という神経の通り道が腰の辺りで狭くなることで神経の血流が悪くなり、痛みやしびれ、重だるさ等の症状が現れる病気です。
重量物を持ち上げる動作の多い仕事などは背骨に大きな負担がかかるため、背骨が変形して脊柱管が狭くなることがわかっています。また、靱帯の肥厚などは加齢に伴い生じる可能性が高まります。
なんだか痛そうだなぁ!
<予防法>
脊柱管狭窄症は、加齢とともに生じやすくなることがわかっています。骨や軟骨、靱帯などに強い負荷がかからないよう、日頃から正しい姿勢で過ごし、体幹の筋肉を鍛えるためにも適度な運動を心がけましょう。
また、体重が極端に重い場合には骨や軟骨、靱帯などに負担がかかりやすいため、適正な体重を保つことも予防の1つといえます。なお、喫煙は軟骨や神経に悪影響を及ぼすといわれているため、禁煙も視野に入れておきましょう。
全体を通して言えることは、骨の働きの重要性や骨の健康が日常生活の安定化を図ることはご理解いただけたかと思います。
そして、骨の健康を維持するためには
1.適度な運動
2.バランスの取れた食事
3.正しい姿勢を意識する
これらのことが大切になってくると思われます。明日の健康を手に入れるためにも今この瞬間から意識をしていき、明るい未来を目指しましょう!
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日本統合医学協会は、東京と大阪に拠点を持ち、日本における健全な統合医学の普及と発展を目的として、平成12年に設立されました。メディカルアロマ、メディカルハーブ、またメディカルヨガやメディカルピラティスといった幅広い分野で技能研修や資格・検定の認定制度確立。統合医学の正しい知識の普及と技能向上に努めています。長年の実績と信頼ある当協会の資格は、医療・福祉の現場をはじめ、自宅サロン開業など転職・就職・開業にも役立てることが可能。統合医学の現場で働く皆様の活躍を後押しします。また、プロの育成だけでなく、セルフメディケーションとしてのメディカルアロマやメディカルヨガの普及にも注力し、誰もが「センテナリアン」を実現できる社会を目指し活動しています。