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近年、心身の健康を維持・改善する方法として「メディカルヨガ」が注目されています。
従来のヨガが心身のリラクゼーションや体の柔軟性向上を主な目的としているのに対し、メディカルヨガは医学的な考えに基づき、症状や疾患に対して適切なアプローチを行うことを目的としています。
本記事では、メディカルヨガがもたらす5つの代表的な効果について解説します。
ヨガは、ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌を抑える効果があることが研究で示されています(参考: Harvard Medical School, 2018)。
深い呼吸法や瞑想が交感神経の過剰な働きを鎮め、リラックス状態へと導きます。
これにより、精神的な安定がもたらされ、不安や抑うつの軽減にもつながるのです。
さらに、ヨガは自律神経を整える働きもあり、慢性的なストレスにさらされている現代人にとって、
手軽に取り入れられる有効なストレスマネジメント法と言えるでしょう。
慢性痛、特に腰痛や関節痛に対するヨガの効果は、複数の臨床研究で立証されています。
例えば、米国国立補完統合衛生センター(NCCIH)の調査によると、ヨガは慢性的な腰痛の痛みを軽減し、生活の質を向上させることが確認されています。
メディカルヨガでは、無理のない範囲で体を動かし、筋肉や関節を優しくほぐすことで痛みを緩和すると考えられています。
また、痛みの感覚に対する心理的なアプローチとして、痛みに対する過剰な恐怖や不安を軽減する効果も期待されています。
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、多くの人が姿勢の崩れや猫背に悩まされています。
メディカルヨガでは、解剖学に基づいた正しい姿勢の習得と維持に重点を置きます。
姿勢改善は単なる見た目の美しさだけでなく、呼吸の質や血流の改善にもつながります。
特に、胸を開くポーズや背骨を意識した動きは、日常生活における姿勢の崩れを予防し、慢性的な肩こりや頭痛の緩和にも寄与します。
自律神経は心臓の鼓動や呼吸、消化など、無意識に行われる体の機能をコントロールしています。
現代社会では、ストレスや生活習慣の乱れにより、自律神経のバランスが崩れやすくなっています。
ヨガは、深い呼吸法やリラクゼーションを通じて副交感神経を優位にし、自律神経のバランスを整えます。
これにより、睡眠障害の改善や消化機能の向上、免疫力の強化といった効果が期待できます。
最後に、メディカルヨガの実践を通じて、心と体の両方が深いリラクゼーション状態に導かれます。
これにより、緊張がほぐれ、心の余裕が生まれてくるのです。
特に、現代人は情報過多や過密スケジュールに追われることが多く、リラクゼーションを意識的に行う時間が不足しがちです。
メディカルヨガは、その不足を補い、心身の回復をサポートする役割を果たします。
メディカルヨガは、単なるフィットネスとしてのヨガとは異なり、医学的な考え方に基づいた効果的なアプローチといえます。
ストレス軽減、慢性痛の緩和、姿勢改善、自律神経の調整、そして心身のリラクゼーションと、多方面にわたる健康効果が期待されます。
これからの健康管理や生活の質を向上させる手段として、メディカルヨガを日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。
医学的知識を持つインストラクターの指導のもと、安全に効果的に取り組むことで、より確かな効果が得られるでしょう。
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日本統合医学協会は、東京と大阪に拠点を持ち、日本における健全な統合医学の普及と発展を目的として、平成12年に設立されました。メディカルアロマ、メディカルハーブ、またメディカルヨガやメディカルピラティスといった幅広い分野で技能研修や資格・検定の認定制度確立。統合医学の正しい知識の普及と技能向上に努めています。長年の実績と信頼ある当協会の資格は、医療・福祉の現場をはじめ、自宅サロン開業など転職・就職・開業にも役立てることが可能。統合医学の現場で働く皆様の活躍を後押しします。また、プロの育成だけでなく、セルフメディケーションとしてのメディカルアロマやメディカルヨガの普及にも注力し、誰もが「センテナリアン」を実現できる社会を目指し活動しています。